鶯が原 柏原 米原市 滋賀県
「木曽路名所図会」(文化2年(1805))に、 
    長澤村を過ぎて鶯が原に到り、柏原の宿に着く。

また、太田道灌、江戸から京都への旅日記「平安紀行」(文明12年(1480))に
    鶯が原といふ所にて   聞まゝにかすみし春そしのはるヽ名さへなつかし鶯の原
道灌は、この旅で寝物語の里でも一首詠んでいる。道標に有り。
 (古道東山道の道筋)
 東山道は、横河駅があった梓を中山道と同じ道で東ヘ進み、長沢を過ぎ、ここ北畠具行卿墓参道入□のある谷間で、中山道と別れ山越えする。 徳源院のある清滝へ降り、右へ折れ、成菩提院裏山の北側を東進する。 JR野瀬(山)の踏切に至り、再び中山道と合流して、県境長久寺へと向かう。  
 (九里半街道)
 
中山道関ケ原宿と番場宿の間は、九里半街道とも呼ばれた。 木曽・長良・揖斐三川の水運荷物は、牧田川養老三湊に陸揚げされ、関ケ原宿から中山道に入り番場宿で、船積の米原湊道へ進む。牧田から米原湊までの行程は九里半あった。関ケ原・今須・柏原・醒ケ井・番場の五宿は、この積荷で、六、七軒と問屋場が多かった。