江戸時代より雨具として重宝された渋紙や合羽も戦後のビニールやナイロンの出現ですっかりその座を明け渡すこととなり、鳥居本での合羽の製造は1970年代に終焉し、今では看板のみが産地の歴史を伝えています。昔そのまま屋根の上に看板を掲げる松屋松本宇之輔店は、丸田屋から分家し、戦後は合羽の製造から縄づくりに転業しています。2001年には、かっての家屋の構造を生かしながら改修されました。

2007年

1966年
合羽所「松屋」・松本宇之助「包紙紐荷造材料」 鳥居本 彦根市