祭神は藤原忠重公。平安時代中期、藤原氏の荘園であったこの冨波荘(冨波澤村、新町村、五之里村)の領主であった。元来冨波荘は沼や池が多く、一の澤に棲息していた大蛇を退治、村民の氷年の憂苦を払拭されると共に、此の沼澤地を間拓、村の鎮守神として祀られた。御神徳著しく室町期の延徳三年、土御門天皇より正一位の神階と勅額を賜った。  本殿、末社とも鎌倉時代の建立。
 本殿 明治三十五年 国宝指定   昭和二十五年 固指定重要文化財
 末社 春日神社(藤原氏の祖先神)  昭和二十四年 国宝掟定 昭和二十五年 国指定重要文化財         野洲市観光物産協会
 生和(いくわ)神社 冨波乙 野洲町