万葉歌碑 朝妻筑摩 米原市 滋賀県
鳰鳥の息長川(おきなががわ)は絶えぬ とも 君に語らむ言尽きめやも
馬史国人(うまのふひとくにひと)  万葉集巻20(4458)
[意味] たとえ息長い川の水が絶えようとも、君との話が尽きることはないよ。
[解説] 天平勝宝8年(756)3月7日、河内国の馬史国人が、自邸に大友家持、大友池主の客人二人を招いて宴を催したときに詠んだ歌。古代国家の大きな影響を与えた息長氏を想起し得る息長川(能登瀬川ともいう。現在の天野川)は、三人にとって大きな存在であったのであろう。                  平成20年10月  北近江万葉の会