大通寺玄関・本堂 元浜町 長浜市 滋賀県
重要文化財大通寺広間附玄関
広間は江戸時代初期の建物と伝えられ、正面奥に書院造りの要素である床、帳台構、違棚及び附書院などを一直線上に並べた上段の間をかまえて、対面所としての風格を備えている。この上段の障壁には、各柱間ごとに画材を異にした著色の花鳥図、花弁図、人物図などが描かれて、桃山風御殿の豪華な趣を伝えている。玄関は宝暦10年(1760)に当寺住職横超院の内室であった彦根藩主井伊直惟の息女数姫によって建てられたことが棟札により明らかで、間口を大きくとり入母屋造りの屋根に軒唐破風をつけた大らかな建築である。平成2年10月   長浜市教育委員会