西川利右衛門家は、江戸時代から明治前半に栄えた商家であったが、昭和5年にxxx現在は近江八幡市が所有しております。主屋は宝永3年(1706)に建築されたもので県内の町家のなかでは古い方に属します。(中略)座敷は間口2.5間、奥行5間が主屋の北側に接し奥座敷は「トコ」に「付書院」がつき数奇屋風に造られ、座敷玄関は表通りの板塀戸口から「見越しの松」の中庭を経て通じるようになっています。この住宅は建築当初にさかのぼって復元されたもので、質素ななかにも洗練された意匠が随所に見られ、近江商人の本宅を知る好例として貴重なものです。土蔵は裏庭に建ち、天和年間(1681〜1683)のもので形式は大壁造りの本瓦葺。内部は三階建てになっていて珍しい造りとなっています。  昭和63年10月8日   近江八幡市教育委員会
 旧西川家住宅 新町2丁目 近江八幡市