建部大塚古墳群は、平地に営まれたきわめてまれな群集墳であり、現在県下には匹敵する群集墳は知られていない。中でも建部大塚●古墳は玄室の長さが5.75mと市内最長で、石室の長さも11mを越えるものと推測される。近隣の後期古墳群においては、建部大塚古墳群があらゆる点において優勢を示しており、次に瓦屋寺古墳群あるいは池田古墳が続き、さらに布施社南古墳そして雪野山、岩倉山の各古墳へと政治、経済力の重層関係を反映している。
 建部大塚古墳群 建部下野町 東近江市 旧御代参街道