御代参街道は、東海道土山宿より笹尾峠を越え、鎌掛、石原、岡本、八日市を経て、中山道愛知川宿手前の小幡の間約9里の道のりである。 この道路は、寛永17年(1640年)5月、三代将軍家光の乳母として大奥を統率し内外に勢力を振るった春日局が上洛の途中、伊勢から多賀への参詣をするにあたって、正式に整備されたといわれる。 江戸時代京都から伊勢へ参拝し、その後、多賀大社への参詣に利用されたことから、御代参街道と呼ばれるようになった。「1お伊勢参らばお多賀へおいやれ、お伊勢お多賀の子でござる」とうたわれたように、この道は庶民の参宮にも盛んに利用された。
 旧御代参街道起点 五個荘小幡町 東近江市