椿峠・郡境碑  周南市戸田/防府市富海(とのみ) 山口県

 「従是西佐波郡」   「従是東都濃郡」 
椿峠は古くは山陽道の都濃郡戸田村から佐波郡富海村に至る山路で郡の境界でした。享和2年(1802)この地を通過した尾張の商人菱屋平七は著書「筑紫紀行」に戸田村をたってからの様子を「・・・・是れより左右山の中を行く。小坂を登りて峠に至れば椿峠という所にて人家十軒ばかりあり、此所郡境とて石を立てしるせり」と書き残している。現在の郡境碑はこの記録にあるものではあく、嘉永6年に再建されたものである。この碑は一時他に移されたのだが関係者の好意により元の位置に復元された。  平成15年4月 周南市教育委員会