建咲院 土井1丁目 周南市 山口県

建咲院は、陶興房が父・弘護の菩提を弔うため、この地にあった宝成寺を再建し、改名したことに始まるとされます。 永禄2(1555)年、龍文寺第八世隆室知丘が隠居して第一世を称し、毛利元就の帰依を受けて富田に五十五貫の地をあてがわれました。 建咲院什物は、永禄3(1560)年に元就が寄進したと伝えられる工芸品6点で、歴史資料としても重要なものであるとして、平成16年に県指定文化財(工芸品)に指定されました。 また、境内の観音堂に安置されている木造聖観世音菩薩立像は、鎌倉時代作の寄木造の像として貴重なものであり、昭和53年に市指定文化財(彫刻)に指定されました。  周南市教育委員会