欽明路旧道 玖珂町 岩国市 山口県

上部 旧道跡消失

下り坂

欽明路側出口 見返り
暦史の道 旧山陽道
古代の山陽道が、日本の最も古い道として歴史に出てくるのは日本書紀によると飛鳥時代の天武14年(685)のことである。その後、大宝令(701)により時の都大和から全国7道の中で唯一の大路として筑前大宰府を往来する要路として整備され、野口には駅家も置かれた。近世の豊臣、徳川時代には西国大名又庶民の参勤交代の道として玖珂の宿駅と共に大いに利用された。
 
 万葉歌 周防なる磐国山を越えむ日は 手向けよくせよ 荒しその道
この和歌は奈良時代の天平2年(730)大宰府の少典山口忌寸若麻呂が、この峠が周防国の道筋の中で最も険しい処であることを詠ったものと思われる。 岩国市教育委員会