錦帯橋 横山2丁目 岩国市 山口県
世界に誇る名橋錦帯橋は延宝元年(1673)、第三代岩国藩主吉川広嘉によって創建されました。それまでの橋は、錦川の洪水のたびに流されていましたが、広嘉の斬新な発想と藩の技術者のたゆまぬ努力によって現在の橋の形が作り出されました。長年美しい姿を誇っていましたが、昭和25年9月、当地方を襲ったキジア台風により惜しくも流失しました。その後、昭和28年1月再建され、現在の橋は、平成13年度から平成15年度にかけて行われた工事により架替えられたものです。
橋の長さは、橋面にそって210m、直線で193.3m、幅5m、橋脚の高さ6.64mとなっています。錦帯橋といえば周囲の景観と調和した美しい姿が特徴ですが、木組みのアーチや橋脚、その橋脚を支える敷石等の技術は、現代の土木工学においても通用する技術であると言われ、当時の岩国藩の技術の高さを裏付けるもので、その匠の技は今日まで脈々と伝えられています。