曲尺手・廿日市町屋跡 廿日市2丁目 廿日市市 広島県
廿日市町屋は、寛永15(1638)年の地詰帳(土地台帳)によると、旧廿日市の市街地を東西に走る西国街道を中心に、近世初頭には確立していたことが知られています。幕末の、慶応2(1866)年第二次長州戦争時には、広島藩士により、長州軍の廿日市通過阻止と士気を高めることを目的として、町屋に火が放たれました。この火により町屋は2日間燃え続け、焼失した部分は当時の町屋の約3分の2に及んでいたとされております。この度、都市計画道路廿日市駅通線整備事業に伴ない、(財)広島県埋蔵文化財調査センター・市教育委員会がこの町屋跡の発掘調査を行い、溶解した瓦降等が出上したことから、これらの史実が裏付けられました。以下略 平成11年2月 広島県