小泉本店 草津東3丁目 西区 広島市 広島県
前の家が小泉家で、江戸時代の終わり頃に建てられた酒造蔵で、昔の街道の雰囲気が残っていて、なんとなくなつかしさを感じる所である。小泉家の母屋は、桟瓦ぶきで、平入りの中二階建で、屋根の上に「煙り出し」がある。大屋根に軒が引っ付いており、また軒が長く低い造りになって、珍しい姿を見せている。正面が入り口になって、正面の左右は格子の大きさが違う格子戸で造られていて、変化に富んだ構えになっている。 天保頃から酒造を始めて、今も厳島神社用のお神酒が造られている。 また小泉家には「大門」に使っていた「大工山田善衛門」の銘のある大きな金具(一つが約280sのものが2ケ)が残っており、西の守りの拠点として、よほど大きな門が建っていたと想像できる。
 この碑は「鳳輦を置きしところ」と読みます。明治18年、明治天皇が山□・広島・岡山を巡られた時と、明治27年、昭憲皇太后が宮島へ参拝された時に、どちらも小泉家で休憩されました。これを記念して建てられたのが、この碑です。 (鳳輦とは天皇の乗物(輿)の美称で、御幸とは天皇のお出まし=外出のこと)  草津まちづくりの会