大山刀鍛冶市左衛門之碑 上瀬野町 広島市安芸区 広島県
大山刀鍛冶場
大山では、鉄が産出され、燃料の松・雑木が無尽蔵にあり、水も豊富で、作刀する条件が揃っていましたので、建武(1334〜1335)のころ、筑前の左守安が大山峠で作刀を始めました。 二代目重守のときにこの地へ移転し、八代宗重まで、約260年間、作刀しました。 大山刀鍛冶は、中世芸州を代表する刀工で、現在、東京の国立博物館に所蔵されているものをはじめ21振りが確認されています。1987年(昭和62年)、鍛冶場跡の田を発掘したところ、1mくらい下から多量の酸化した鉄と木炭層、ふいごの床に溜まった鉄滓(かなくそ)、火口の筒らしきものが出ております。
平成26年12月 瀬野川流域郷土史懇話会