二本松古墳 本郷町南方 三原市 広島県
平成2年11月17日  町指定重要文化財
 石棺にはいろいろな種類があるが、この石棺は家型石棺である。蓋石の頭部に平坦な面があり、四方に傾斜していて屋根の形を思わせていることからこの名前がついた。 蓋石の長辺に、2佞ずつの繩掛突起がついている。身(石棺本体)は側石と底石で合計5枚の板石を組み合わせて造った組合せ式である。 石材は流紋岩質凝灰岩で、兵庫県高砂市産の龍山石であることが判明しており、同じように龍山石で造られた石棺が、この沼田川流域で6個発見されている。 石棺は分解され、南方神社(宗長神社)拝殿の踏石や手洗い鉢に使用していたが、昭和58年12月17日、境内に復元し安置した。  三原市教育委員会