旧神辺宿本陣 川北 神辺町 福山市 広島県
広島県重要文化財・史跡 神辺本陣
江戸時代の神辺は、備中高屋宿と備後今津宿の中間に位置する宿駅として栄え、本陣は三日市の尾道屋菅波家(西本陣−神辺本陣)と七日市の本荘屋菅波家(東本陣)が勤めていた。神辺本陣は代々酒造業を営み、寛文年間筑前黒田家の本陣役を勤めたことに始まる。本陣施設は表門・表土塀・番所・内蔵・内土塀と延享三年建築の母屋(玄関・敷台・御成の間・二の問・三の間・札の間・湯殿)からなる。 大名宿泊の折には平常居宅も加え、その部屋敷27、畳数200余枚を使用し、大名とその附添衆50〜70人の収容が可能であった。尚、休泊大名の緊急避難所として、当本陣北側に位置する仏見山万念寺が指定されていた。 現在、住宅部及び酒造関係施設の一部が消滅しているが、本陣関係施設の大部分は現存している。 平成15年(2003)3月吉日  福山市教育委員会  神辺町観光協会