国史跡三原城跡 舘町1丁目 三原市 広島県
三原城は、瀬戸内海の水軍を掌握していた小早川隆景が、永禄10年(1567)沼田川河□の三原湾に浮かぶ大島・小島をつないで、天正10年(1581)前後と、慶長元年(1596)のころ偉容を整えたといわれる。 城は、海に向かって船入りを開き、城郭兼軍港としての機能をそなえた名城で、満潮時にはあたかも海に浮かんだように見えるところから浮城とも呼ばれた。 小早川氏のあと福島氏、浅野氏の支城となり、明治維新後、一時海軍鎮守府用地となったが、沼田川の堆積作用などを理由に変更され、建物・樹木などが競売に付された。その後、鉄道が本丸を貫き、明治27年(1894)6月には、三原駅が開業した。今では、市街化がすすみ、天主台とそれをめぐる濠、船入跡、船入櫓跡及び本丸中門跡を残すのみである。 三原市教育委員会