厳島神社 宮島町 廿日市市 広島県
世界文化遺産「厳島神社」は、瀬戸内海の自然を代表する天然記念物「瀰山原始林」を頂く宮島の島全体をご神体として、6世紀ころに創建されたと伝えられている。1168年、平清盛は海上に浮かぶ寝殿造り様の社殿という独創的な神社建築を完成させた。平安時代の極に達した建築美の面影は、多くの先人によって手厚く守られ、現在に伝えられている。 周囲の海や山と見事なまでに調和した厳島神社の美しさと、その多彩な歴史は他に類例を見ないものである。また、神道の社殿群の中にかつての神仏混淆のなごりを色濃くとどめている。 大鳥居の立つ海と背後の弥山原始林や都市公園を包含する地域は1996年12月7日「厳島神社」としてUNESCOの世界遺産に登録され、その価値は全世界で共有されることとなった。 我々は、この貴重な遺産を後世に引き継ぐ責務を負ったのである。2000年11月 宮島町