大曲 下出部町 井原市 岡山県
旧山陽道大曲跡
旧山陽道では、単調な旅に変化を付けるため一里塚と共に大曲がつくられた。戦乱の世には東西へ走る敵の数を調べるのに大変都合がよく、また参勤交代の時代には殿さまが駕籠を止め前後の行列を眺めては長い旅を続けたという。地域の人々に大昔より親しまれた大曲も、新しいまちずくリによる土地区画整理事業で姿を消した。注)大曲とは、1603年発刊の「日葡辞書」によると街道で二か所大きな直角の曲がりのあるところとある。    文:出部いにしえ会