囲碁発祥の地記念碑 東三成 矢掛町 小田郡 岡山県
奈良時代の偉人正に二位右大臣吉備真備は二度にわたって万里の波涛を越え遣唐使として唐の都長安に渡航し国威の発揚に尽カされ天平7年(735)帰国に際しては当時世界最高といわれた唐の最新の文化を数多く持って帰り、日本の政治、文化、軍制の発達に大きな功績を挙げました。平安時代後期に書かれた江談抄には吉備公が在唐中、唐の囲碁名人と対局し、知恵をもって勝った説話があり、これが日本の著作に現れる囲碁に関する最初の説話であるところから、吉備真備公が、日本における囲碁の開祖として伝えられ、その後の各種辞典、又著作に現れております。その故に吉備真備公は日本における囲碁の開租でありその居館跡を囲碁発祥の地として、吉備真備公の遺徳を顕彰するためにここに記念碑を建立したものであります。 平成2年11月吉日  吉備保光会