西宮神社大練塀・芭蕉句碑(扇にて酒くむかげやちる桜)

 神社境内の東と南を限る、総延長247mの長大な築地塀である。版築技法を用いてつきあげた築地を62基連ね、練塀本体としている。建立の年代は明確ではないが、築土から見つかった銅銭からおよそその築成年代を推定できる。室町時代であろうか。 本練塀に、蓮華王院の太閤塀と熱田神宮の信長塀(名古屋)を加え「三練塀」といわれる。また、本例は現存最古の築地塀であるとともに、その堅牢さにおいて、他に類をみない。阪神淡路大震災により被災したが、旧来の技術を用いて忠実に再現された。                    西宮市教育委員会