常夜燈型道標 西宮神社

この道標はカコウ岩製で、もと西宮神社の南東道向かいに建っていた。輪郭各面には、街道の行き先、建立年月日、世話人の名前がそれぞれ記されている。江戸時代の西宮町は幕府指定の宿駅になり、京都から西宮にいたる山崎通(西国街道)と、大阪と西国を結ぶ中国街道が通る交道の要衝であった。ここに刻まれた世話人は、寛政11年(1799)に選出された宿駅業務を行う差添(さしぞえ)役人たちで、両人とも浜方の住人である。当時、経済発展が著しかった浜方が町方の自治に影響を及ぼすようになっていたことを物語っている。      西宮市教育委員会

左 京都大坂道

右 兵庫はり満道