稲荷神社 八町河原 上里町 児玉郡 埼玉県
前略 当社の創立は、宝徳年間(1449〜1452)といわれ、天文2年(1533)に再建され、元禄10年(1697)に正一位稲荷大明神の神階を授けられたと伝えられている。その後、寛保2年(1742)2月7日、宮司関口和泉守が京都の卜部家より神道の裁許を賜ったという。また、安政6年(1856)8月大洪水で流失、同年11月に仮宮が建てられた。明治40年2月13日、八幡神社、水神社、白山神社及び境内の神明、愛宕、琴平、北野の各神社を合祀している。本殿右の大欅の元には、寛永4年(1627)上州那波之郡、八町河原之持と刻まれた石祠があり、その他境内には、寛永4年建立の雷電神社や、江戸期に栄えた八丁河岸の舟運利用の水の神である大杉神社などが祀られている。  昭和61年3月  埼玉県  上里町