不動尊 大泉寺 大久保 吉岡町 北群馬郡 群馬県
大泉寺境内元三大師堂の北隣にある不動尊は、一石で刻まれたもので、両脇に勢多迦童子と矜羯羅(こんがら)童子の二童子を従えている。五大明王の主尊である不動明王は、右に降魔の剣を握り、左に捕縛の縄を持ち、背に火炎を背負い、全ての邪悪なものを降伏させるという。立像の背には天下泰平、国土安全、伊豆国願主などの刻字があるが、これは本山修験大久寺の本尊で、大久寺は県道の西側にあり、明治初年に廃寺になり、ここに祀ったものである。  平成3年4月1日  吉岡町教育委員会