旧佐渡奉行街道大久保宿 利根川に沿い北上する佐渡街道は、総社宿を過ぎて午王頭川の橋を渡ると此処から大久保宿となる。宿場は土蔵と蚕屋造りの家並みが軒を連ね、駒寄川まで約2キロのこの宿場を「大久保の長宿」とも言い、中程にある大泉寺を境にして北を寺上、南を寺下と呼ぶ。江戸初期は大名の通行もあったが、高崎回りの三国街道が整備されて、諸大名の通行はこの道に移った。しかし、佐渡金山奉行は後世までこの道を利用したので佐渡街道と呼んだ。通行する際は上・中・下の三問屋が近隣の助郷のもとにその役割を果たしてきた。 平成10年3月31日 吉岡町教育委員会 |