王山古墳 大渡町1丁目 前橋市 群馬県
6世紀代に作られた前方後円墳。墳丘は多数の川原石で覆われており、特に後円部の基段上の墳丘は全て川原石で構成されている。「積石塚」と言われるもので全国的にも珍しいものである。主体部は後円部に両袖型の横穴式石室が存在する。石室全長16.4m、玄室長4.40m、羨道長12mあり、石室全長は県内最長の規模を有している。墳丘からは円筒埴輪及び太刀等の形象埴輪が出土しているが、石室はすでに盗掘を受けており、わずかに歯2本、辻金具の破片数個が出土している。群馬県の初期横穴式古墳の様相を知る上にも、さらには古墳の構築技法を知る上からも貴重である。 前橋市教育委員会  平成4年11月設置