金銅(きんづくり)大梵鐘 佐野厄除大師 金井上町 佐野市 栃木県
厄除元三慈恵大師一千年御遠忌を記念して建立された金銅大梵鐘は、人間国宝香取正彦先生によって謹製され、日本一大きな金の釣鐘で、直径1.15m重量約2トン、黒塗りの切妻造りの鐘楼におさめられている。鐘身の片面中央池の間に円相をつくり、中に一切衆生の願望を満たし苦しみを救ってくれる、蓮台上に坐る如意輪観世音菩薩(厄除大師の御本地)ー立てひざをして、頬杖をつき、一つの手に如意宝珠、またの手に法輪をもって人々にやさしく語りかけているー。(中略)この金鐘をおさめる鐘楼は、日光の国宝修理の権威者で、文化財建築の第一人者といわれている中里茂先生によって設計された。    昭和五十九年四月完成