旧日光例幣使街道(元三大師入口) 一本松地蔵尊 寺岡町 足利市 栃木県
渡良瀬川を渡り川崎村を経た例幣使街道は、右手に輪中集落の奥戸村を望みながら北東方向に進んだ。その後多田木村から村上村(現在は佐野市村上町)の一部を通り出流川を渡る。出流川は出流原弁天池の湧水を源とする小河川で、冬は川幅7間ほどで仮橋が架けられ、夏は川幅21間で歩いて渡った。出流川を渡ると左手に多田木山を望みながら北進する。そして、ここ岡崎山の西麓で東に折れ、その後北方向に向きを変えた。岡崎山の北、旗川望みながら沿いには、明治36年に立てられ「厄除元三大師道」と彫られた花崗製の角柱が立つ。元三大師は、岡崎山の東山麓、旗川を臨む高台にある天台宗寺岡山薬師寺のことで、厄除けに霊験あらたかな古刹として親しまれている。岡崎山から2町ほど北へ行くと寺岡村で、その手前には一里塚があったが、現在は残されていない。   掘込2丁目商工振興会  足利市教育委員会