稲荷神社 境東 伊勢崎市 群馬県
境東町(さかいあずまちょう)の稲荷神社は、創建の時期はわかりませんが、江戸時代中頃には社殿が建てられたようです。五穀豊穣神の倉稲魂(うかのみたま)命が祭神として奉られています。この境内には、元治元年(1864)に大行満願海という僧が奉納した手水石があります。願海は、比叡山の中で7年かけて千日間もの修行を行い、大行満という偉業を成し遂げた高僧です。峻険な山中を修行で歩いた距離は、地球一周と同じ約4万キロに相当します。また、江戸時代には、境地域は俳諧が盛んに行なわれ、寛政年間(1789〜1800)に、この地域の俳人16人で建てた「時鳥招くや麦のむら尾花」の芭蕉句碑があります。  平成19年3月  例幣使道まちづくり会議