延命寺 馬見塚町 伊勢崎市 群馬県
例幣使御小休所
延命寺は、山号を住吉山、院号を地蔵院といい、伊勢崎・佐波観音霊場めぐり第一番札所になっています。日光例幣使の御小休所とされ、駕籠や荷物を担ぐ助郷人夫や、連絡役の遠見人足が派遣されていました。延命寺には、例幣使一行も聞かれたであろう梵鐘がありました。江戸時代馬見塚村寺内(馬見塚三ツ橋町)剣持氏の寄進といわれ、美しい音色は近郷にも知れ渡り、村では「疣(いぼ)なしの鐘」と親しまれていました。梵鐘には「乳」と呼ばれる百八の疣がありますが、この鐘には無かったので、そう呼ばれていました。太平洋戦争中に供出され、今は語り種となっています。 平成18年3月 例幣使道まちづくり会議