承応2年(1653)の津軽領道程帳で今別町が終点であった松前街道は、享保2年(1717)の頃には三厩迄開削されたらしく、これ迄小泊湊から渡海していた幕府巡見使一行は初めて三厩湊を経由、渡海している。藩の公簿に見る今別〜三厩間の道は石路、中石路とあり、他村の道のような岩難所、大石路、登難所などと表現した難所は少いが浪打際の磯辺路であった。幅員2m余のこの道を吉田松陰、頼三樹三郎、高山彦九郎などが駆け抜けていったのである。  郷土史家 平成9年6月建立
松前街道終点之碑 三厩本町 外ヶ浜町 東津軽郡 青森県