青銅塔婆 本覚寺 今別 今別町 東津軽郡 青森県
享保12年(1727)に本覚寺の貞伝上人が建立した青銅製の念仏名号塔である。方・球・伏連三段に造られた台座に載せられた笠形青銅塔婆で、頂上に宝珠形を飾り正面に凡字で「南無阿弥陀仏」の名号を、裏面には浮彫りの地蔵菩薩を刻み、側面と余白には貞伝上人の伝記を記している。 総高3.015mという大きなもので、鋳造技術も優れたものであり、このような形の塔婆は類例が少なく、その文化史的価値は高く評価されている。