平舘台場の由来
台場は寛政文化の頃、近海に異国船が出没するようになったところから、幕命によって津軽藩が外ヶ浜海防施策として嘉永元年12月に築いた西洋式砲台場である。(中略)二ヶ所に入り口があり、台上一帯に松を植え、中央は低く海上から見透かされぬ用意がなされている。原形のまま保存されているのは全国的にもまれである。かの有名な吉田松陰が嘉永5年(1852)3月7日北風吹くどけの頃歩くのに難渋しながらこの台場と付近の情景を「東北遊日記」に誌している。
平舘台場跡 田の沢 平舘 外ヶ浜町 東津軽郡 青森県