松尾芭蕉句碑は俳聖芭蕉を慕う野辺地の俳人たちによって、文政12年(1829)に建てられたものである。  「花ざかり山は日ごろの朝ぼらけ」の句は、芭蕉が貞享5年(1688)に桜の名所吉野山で詠んだ句で、句碑の表面の文字は京都の歌人、加茂李鷹の書である。 江戸時代に始まる野辺地の俳諧の伝統は、明治以降も引き継がれ、手捏社などの活動により当町は県下でも有数の俳句の盛んな地となった。この句碑は、このような当町の文芸の歴史を伝える貴重な文化財である。 平成7年3月 野辺地町教育委員会
芭蕉句碑 愛宕公園 寺ノ沢 野辺地町 上北郡 青森県