この地は古墳時代の蝦夷の砦「チャシ」で、藩政時代には、代官所や武家屋敷で御家中と呼ばれる由緒ある跡です。欅の古木は樹齢500年と推定され樹高20m 幹周り7m50cmで室町時代の頃のもので当時の平内郷は南部領に属し七戸隼人が福舘城主でしたが天正15年(1587)に為信に攻められ降伏し津軽領となりました。黒松の古木は樹齢400年と推定され樹高19m幹周り3m30cmで織豊時代の頃のもので当時は南部と津軽の戦いが終わったころで国境えの政情が厳しい時でした。その後津軽藩から明暦2年(1656)に黒石領となり明治・大正・昭和・平成にわたりこの二つの古木が平内の幾世栄えてきた古き歴史の姿を偲び語るかのように厳然とそそり立っているのです。平内町郷土研究会
御家中の松と欅 小湊小湊 平内町 東津軽郡 青森県