重要文化財 南部利康霊屋 一棟 昭和28年11月14日指定
南部彦八郎利康は27代南部利直の4男で、浅水城主南遠江守直義の家を継ぎ五千石を領したが、寛永8年(1631)24歳で病没した。これを燐れんだ利直が、三戸郷1ヶ年分の収納高を充てて建立したのがこの霊屋である。 和様、唐様、天竺様の三様式を巧みに配合した桃山風の建築で、壁画や天井の絵も初期狩野派の優作である。猿の彫刻や絵が多くあるのは、利康が申年生まれで幼名を申千代と呼ばれ、自らも猿と称し、しかも庚申の日に逝去したためである。 以下略  南部町文化財保存管理委員会
南部利康霊屋 小向正寿寺 南部町 三戸郡 青森県