呑香稲荷神社は社伝によると、延暦20年(801)または承和年間(834〜)の頃、出羽国の大物忌神社を勧請したのが始まりと云われ、天和2年(1682)、小保内源左衛門が霊夢により現在の地に遷座したと伝えられています。 藩政時代は盛岡藩の祈願所となり、例祭は千石格式で数十名の武士が前後を警護し、御輿渡御(お出かけ)が行われていました。 この御輿は宝暦13年(1763)、第34代藩主南部利雄(としかつ)公が寄進したと云われ、形状的にも珍しく責重なものです。

 呑香(とんこう)稲荷神社 福岡松の丸  二戸市 岩手県