トトメキの追分石
これら2つの石碑は、それぞれ亨保20年(1735)と宝暦2年(1751)に建立された阿弥陀信仰の念仏を刻んだ碑で飢饉の死者を供養する目的があったと思われます。追分石を兼ねており、道路標識の役目の他に石の霊力によりここから村への災いの侵入を防ぐ願いも込められています。 このあたりを「トトメキ」といい瀬音に由来する地名と思われます。追分石としては市内で最古のものです。  平成10年3月  二戸市
上平の経塚(一石一字経塚)
河原の小石一つ一つに墨でお経の文字を書いたものを経石(きょういし)といい、祈願や餓死者の追善供養のためにこれを積み上げたうえに土をかぶせた塚で江戸時代に築かれたものです。中世以前は「一字一石経」でしたが、江戸時代に入ると「一石一字経」と呼びました。  平成10年3月  二戸市

追分石・経塚 上平  金田一 二戸市 岩手県