北東北地方は、昔からしばしば凶作や飢饉に見舞われている。特に江戸時代の元禄・宝暦・天明・天保年間における大飢饉の際には、おびただしい餓死・病死者が出たと記録に残されている。 この供養塔は、これらの大飢饉による死者を合せ供養したものであり、安永7(1778)年に建立された。基底部の土中には、法華経典を1つの石に1字ずつ書写した小石が多数埋められている。これらを書写・供養したのは、岩手町川口にある明円寺の第14代住職である実秀和尚である。 盛岡市教育委員会

一字一石一札供養塔 巻堀巻堀 玉山区 盛岡市 岩手県