報恩寺五百羅漢
鳩峰山報恩寺は、旧盛岡藩における曹洞宗の名高い寺である。五百羅漢は当寺第17世曇樹一華が願主となり享保16年(1731)から造立をはじめ同20年(1735)8月20日、落慶供養をいとなんだものである。尊像制作者は、京都の仏師法橋宗而重賢、駒野定英珍盈、駒野丹下定孝ら9人。 このように短期間に完成し、しかも木彫で、五百羅漢の数値にかなうような体数が現存し、造立年代や願主、制作者まで明確に知りうることは全国的にみてもまれなことである。昭和41年10月18日、盛岡市文化財指定。現存の羅漢堂は、嘉永4年(1851)7月20日の再建。昭和45年2月25日、盛岡市文化財指定。

 羅漢堂 報恩寺 名須川町 盛岡市 岩手県