この遺跡は、平安時代末(12世紀)の居館跡で、歴史書『吾妻鏡』に記載される「平泉館」に比定され、奥州藤原氏の政務の場と考えられている。南西側の低地は猫間が淵と呼ばれている。 継続的な発掘調査によって、堀・園池・掘立柱建物・便所などの遺構、京都や海外との交流を示す土器や陶磁器などの遺物が多数発見されている。 わが国の北方領域に展開した政治・行政上の拠点を示す遺存状態の良好な遺跡として、平泉の文化遺産の中でもとくに重要である。
指定名称:史跡 柳之御所・平泉遺跡群 指定年月日:平成9年3月5日(追加指定:平成16年9月30日ほか)

柳之御所跡 平泉柳御所 平泉町 西磐井郡 岩手県