旧奥州街道と県道48号交差点
国指定天然記念物
沢辺ゲンジボタル発生地
三迫川板倉堰の北約700m付近は古くから蛍の名所と知られ、文政2年(1819)の奥羽道中歌のなかで「あれ宮野沢辺の蛍草むらに鳴く鈴虫の声は金成」と詠まれています。昭和15年、源氏蛍発生の北限として国の天然記念物に指定されました。近年は、町内のいたるところで発生しています。最盛期は6月下旬から、7月上旬にかけてで、気温が高く風のない夜は、数百匹の源氏蛍が乱舞して見事です。
ふるさとの伝説
金売り吉次
砂金長者伝説の炭焼き藤太の子といわれている金売り吉次は、奥州藤原文化を支え、また、源義経とも深い関わりを持つ人物です。義経との関わりは、世に知られている義経東下りに関するもので、京の都へ砂金の商いに出向いていた吉次が、源氏の血筋を引く若者(義経)を時の奥州の覇王、藤原秀衡に引き合わせたことにはじまり、義経北行伝説の中でも、吉次が金銭をはじめ、多くの手助けをしたという話が伝えられています。通説では、義経が32歳の時に平泉で自害したことになっていますが、吉次の平泉後の消息は、はっきりしておらず、その存在とともに、謎につつまれた人物といえるでしょう。

金成健康広場入口(旧奥州街道)  大平 金成 栗原市 宮城県