仙台藩では領内を四つに分けて地方行政を行なった。即ち仙台領21郡970箇村を、南方、北方、中奥、奥の4地区に分けて各地区の行政を郡奉行が担当した。郡奉行は出入司の支配の下に代官以下を指揮監督し、所轄地区の郡務を統理した。宮野代営所は中奥郡奉行に属し、栗原郡一迫、ニ迫郷を支配した。代官所は交通の便のよい宿場町が選ばれ、概ね大肝入会所に置かれ、代官以下郡方役人が常駐した。宮野代官所は旧宮野小学校跡地にあったと言われる。代官の下に一、二迫上郷と下郷にそれぞれ大肝入が置かれている。代官は一、二迫上郷下郷の行政、徴税、郡方役人や大肝入の人事の具申、肝入以下の村方役人の人事、備荒貯蓄の管理、犯罪人の調査などを担当し、その配下に諸役係(税務、庶務)普請係(土木、営繕)本石係(年貢、買米)山林係(山林取締)のほか普請見習、加勢役人などがいてそれぞれ行政分担した。 栗原市教育委員会 栗原市文化財保護審議会

  宮野代官所跡 下宮野館 築館 栗原市 宮城県