杉薬師瑠璃殿 薬師台 築館 栗原市 宮城県

寛政年間(1791〜1798)の建築と考えられ、石越生まれの棟梁菅原卯八師によって造られた蛙股造り三間四面の堂で釘を使わず、くさびでしめて建てられています。以前は、屋根が萱葺でしたが、現在は銅板にふかれています。
当杉薬師霊場は、天平宝字四年(奈良時代西暦760年)に第46代孝謙天皇が開創された勅願霊場であります。(中略)このときより天台宗比叡山延暦寺の末寺医導山興福寺と号し、48坊からなる大寺院となりました。ところが、たび重なる兵火や災害により荒廃の一途をたどり、天正19年(1591)伊達公の命により再興され、曹洞宗に改宗、医王山双林寺と号し現在に至るのであります。