藩政時代、大谷郷を除いた38ヶ村を支配下におく代官所が、この地におかれた。この代官所の玄関前に植えられてあったことから、明治以降代官松の名で親しまれてきた。 明治4年以降、代官所は役場の施設として使用されたらしく、学制頒布翌年の明治6年7月からは、富谷小学校の校舎として使用、昭和49年度までの101年間、児童とともに大事にされてきた。この間に何度か危機にあったが、そのたびに手厚い保護がなされ、見事な枝振りとなっている。 この松の樹齢については記録がなく不明であるが200年くらいといわれている。郷土の象徴として本町の代表的名木となっており、昭和38年8月1日、町の天然記念物に指定された。  平成9年3月 富谷町

代官松 富谷狸屋敷 富谷町 黒川郡 宮城県