平安末期頃より、熊野詣でが盛んになり、武士の間にも広まり、この頃から東北地方にも、熊野神社が勧請された。中でも名取の熊野三社は特に有名である。 富谷の熊野神社の勧請年月日は不明であるが、伝承によると、現在地より東方に鎮座していたといわれたが、元和4年(1618)伊達政宗公の命により宿場を開設した折に、現在地に移転したといわれる。祭神は、熊野火須美命、イザナギノミコト、イザナミノミコト、また明治41年11月に、日吉神社、雷光神社が合祀されている。 当神社には色々な絵馬が奉納されているが、句会の絵馬二面があり、天保から明治にかけて富谷の句会の盛んであったことを示している。  平成9年3月 富谷町

熊野神社 富谷町 富谷町 黒川郡 宮城県