ここ富谷町大清水地内に1960年頃まで、四季を通じて冷たい清水がこんこんと湧き出ていました。昔からこの街道を行き来する人々ののどを潤し心身の疲れをいやし元気付けてくれた冷たい清水でした。伝えるところによれば新妻豊前という武士が病気で倒れた家臣ののどを潤すために持っていた槍の先(石先)で岩を掘ったところ冷水が湧き出たといわれている。また、伊達吉村公(伊達政宗の子忠宗の孫)がこの地での狩りの途中で、この清水をしばしば利用されたといわれている。その後、富谷の茶とともにこの街道を行き交う人々から大変親しまれ、愛されてきました。そこでこの大清水石盥を復元し富谷町指定文化財として永久に保存するものです。 昭和62年12月 富谷町

大清水石盥(せっかん) 上桜木1丁目 富谷町 黒川郡 宮城県