堤町は古くから焼き物のまちでした。その焼き物は「堤焼」と呼ばれ、かめやどんぶりなど人々の生活に必要なものばかりがつくられました。寒い冬の間には「堤人形」という土人形もつくられました。明治時代には町中で焼き物作りが行なわれるほど栄えていましたが、しだいに大量生産の商品に押されるようになり、とうとうこの町で堤焼きをつくる人はいなくなってしまいました。今ではここが焼き物のまちだったことを想像するのは難しくなっていますがよくみるとその頃を感じさせるものが残っています。それが「佐大窯」の佐藤達夫さんが大切に守り続けてきた「登り窯」です。ここでは、この「登り窯」のほか、昔からの「堤焼」や「堤人形」を見たり焼き物づくりを体験しながら、土のぬくもりに触れることができます。

堤焼ギャラリー佐大商店 堤町2丁目 青葉区 仙台市 宮城県