芭蕉の辻 大町1丁目 国分町通り 明治安田生命ビル前 青葉区 仙台 
道標 「南 江戸日本橋まで 69次 93里 奥州街道」
ここは仙台城の大手から城下を東西に貫く幹線大町と、南町、国分町を通る奥州街道の交差する十字路に当たり古くから「芭蕉の辻」と呼ばれてきた。この名称の由来は、かってここに芭蕉樹があったがためと言いまた繁華な場所ゆえの「場所の辻」の訛ったものだとし、更に藩祖政宗が重く用いた芭蕉という虚無僧が一時居住していたためとも言われ定かにはわからない。しかし正式には「札の辻」であって、それはこの辻の西 大町3丁目の道路の中央に幕府の指令による忠孝・切支丹・捨馬などの制札が掲げられていたのに因る。 この位置からも察せられるように町割りの基点となり諸方への里程の基準ともなった。このたび由緒あるこの地に安田生命相互保険会社仙台ビルが建設されるに当たり里程標を復元し併せて記念碑を建てて旧蹟を永く後世に伝えるものである。         昭和46年1月 仙台市長 安田生命保険相互会社